海南島近現代史研究会創立集会へのメッセージ
朴炯圭さん 牧師 真実・和解のための過去史整理委員会
<해남도근현대사연구회>의 창립을 진심으로 축하하오며 여러분의 노력이 아세아와 세계의 평화에 크게 기여할 것을 믿어 의심치 않습니다.
海南島近現代史研究会の創立を心からお祝いし、みなさんの努力が、アジアと世界の平和に大きく寄与することを信じてうたがいません。
朴成壽さん 韓國學中央硏究院 名譽ヘ授
海南島近現代史研究會 創立을 祝賀합니다.
歷史歪曲의 가장 쉬운 方法은 歷史的 事實 그 自體를 歷史에서 지워버리는 것입니다. 海南島라고 하면 韓國에서는 아무도 모르는 섬입니다. 하물며 日帝 때 거기서韓國의 젊은 청년들이 朝鮮報國隊라는 美名下에 强制 連行되어 日本軍에게 죽었다고 사실을 누가 알겠습니까. 그런데 그런 감추어진 現代史가 금번 기주광산의 진실을 밝히는 회>에서 밝혀냈습니다.
筆者는 强制 連行된 朝鮮人 年들이 列車에 실려 日本 大阪驛에 내리는 光景을 直接 目擊한 證人의 한 사람입니다. 거기는 어입니까. 머나 먼 海南島까지 끌려가서 죽은 청년들을 생각하면 눈물이 절로 납니다. 日帝가 남긴 侵略犯罪를 우리 後孫이 발견하여 告發하지 못하였다는 사실을 부끄럽게 생각합니다. 지금 植民統治는 사라졌지만 새로운 식민통치가 자리를 잡았고 日帝植民史觀이 또한 살아남아서 幽靈처럼 世界史를 歪曲하고 人類의 未來를 吳導하고 있습니다. 이 幽靈과 싸워서 이기는 자만 眞情한 歷史의 勝者일 것입니다. 海南島近現代史研究會는 기필코 歷史의 勝者가 될 것입니다. 그런 날이 다가오기를 眞心으로 祈願해 마지않습니다.
海南島近現代史研究会創立をお祝いします。
歴史歪曲のもっともかんたんな方法は、歴史的事実それ自体を歴史から消してしまうことです。海南島といえば、韓国では、だれも知らない島です。いわんや、日帝時代、そこで韓国の若い青年たちが、朝鮮報国隊という美名のもとに、強制連行され、日本軍に殺されたという事実はだれが知っているでしょうか。しかし、隠された現代史が今般、紀州鉱山の真実を明らかにする会によって明らかにされました。
わたしは、強制連行された朝鮮人青年たちが列車に乗せられ、日本の大阪駅で降りる光景を直接目撃した証人のひとりです。あのはるか遠い海南島まで連行されて死んだ青年たちを思えば、涙が自然に出てきます。日帝が残した侵略犯罪を、われわれ後の世代が発見し、告発できなかったという事実をはずかしく考えます。いま、植民統治はなくなったが、新たな植民統治がいすわり、日帝植民史観もまた生き残り、幽霊のように世界史を歪曲し、人類の未来を誤導しています。この幽霊とたたかい、勝つものだけが、まことの歴史の勝者でしょう。海南島近現代史研究会は、かならず歴史の勝者となるでしょう。そのような日が近づいてくることを、こころから望んでやみません。
・長智さん 海南大学図書館長
欣闻“海南岛近现代史研究会”成立大会将于8月5日于大阪召开,我谨代表海南大学图书馆向您及贵研究会的各位成员表示衷心的祝贺!
二战期间,日本占领军对海南岛进行了近7年的军事占领,对海南岛的各种自然资源进行了大规模的掠夺,给海南人民带来了深重的灾难。这是一段令人难以忘记的历史!
自1998年以来,以佐藤正人先生为代表的日本“纪州矿山真相调查会”的各位同仁,先后多次前来海南对二战期间日军在海南岛所犯下的各种罪行进行了大量的实地调查,取得了丰硕的成果,实乃可喜可贺。今天,日本“海南岛近现代史研究会”的成立,必将进一步促进日本学界在这一领域的研究,可谓意义深远。对此,我们感到由衷的高兴与鼓舞。
由于各种原因,中国学界对于日军侵占海南岛时期的历史始终未能进行全面、深入的调查研究。近年来海南大学图书馆以海南地方文献研究中心为依托,在对海南地方文献进行搜集和整理的同时,也开始对日本侵占海南岛时期的历史资料和历史事实进行调查研究,并已取得了一定的成绩。今后,我们愿进一步加强与以贵研究会为首的日本学者的交流,共同揭示日军侵略海南岛的历史事实,,让更多的年轻人了解历史真相,以使历史的悲剧不再重演。
最后祝“海南岛近现代史研究会”的各位同仁能够取得更大的成就。祝朋友们健康、幸福!
“海南島近現代史研究会”創立大会が8月5日に大阪に開かれることを聞き、わたしは、海南大学図書館を代表して、研究会のみなさんに、心からのお祝いの気持ちを述べたいと思います。
第二次世界大戦のとき、日本軍は海南島を7年に近い間軍事占領し、海南島の各種の自然資源を大規模に掠奪し、海南人民に深刻な災難をもたらしました。これは誰も忘れることができない歴史です!
1998年以来、“紀州鉱山の真実を明らかにする会”のみなさんは、前後して何度も海南島に来て、第二次世界大戦期に日本軍が海南島で犯したさまざまな犯罪行為を実地に調査し、豊かな成果を取得したことは、たいへん喜ばしいことです。きょう、“海南島近現代史研究会”が成立することは、必ず日本学界におけるこの領域の研究を促進させるので、意味深いとことです。このことを、わたしたちは心から喜ぶとともに鼓舞される思いをもちます。
さまざまな原因によって、中国学界は、日本軍の海南島侵略期の歴史をいまだ全面的に深く研究し、充分な調査をおこなっていません。最近、海南大学図書館は、海南地方文献研究センターに依拠して海南地域の文献を探索し整理するとともに、日本の海南島侵略期の歴史資料と歴史事実の調査研究を開始し、いくらかの成果を得ました。今後、わたしたちは、貴研究会をはじめとする日本の研究者との交流をさらに強め、共同で日本軍の海南島侵略の歴史事実を明らかにし、おおくの青年にさらに歴史の真相を理解してもらい、歴史の悲劇を再びくりかえすことのないようにしたいと思います。
最後に、“海南島近現代史研究会”のみなさんが大きな成果をあげられることを祈ります。わたしたちの友人の健康と幸福を!
金山さん 海南大学外国語学院日語系
欣闻《海南岛近现代史研究会》成立大会将于8月5日于大阪召开,我谨向您及研究会的各位会员表示衷心的祝贺!
自1939年2月11日日军登陆海南岛以来,在长达6年半的时间里日本占领军对海南岛的各族人民进行了残酷的统治,对海南岛的各种自然资源进行了大规模的掠夺,给海南人民带来了深重的灾难。然而遗憾的是对于这一段历史事实,中日双方的研究界的同仁由于各种原因始终未能进行科学、细致而系统的调查和研究。
然而,令人欣慰的是自1998年以来,以佐藤正人先生为代表的《纪州矿山真相调查会》的各位先生,先后十三次前来海南对“朝鲜村”的屠杀事件及日军在海南岛期间所犯下的各种罪行进行了详实的调查,并取得了丰硕的成果。作为中国同行,我们在感到欣慰的同时也感到汗颜和惭愧。好在今年上半年,《海南省历史文化研究基地》在海南大学挂牌成立,而基地的研究重点之一便是对海南历史的研究。关于日侵时期的历史,由于在文献方面目前没有更多的可以查到文献资料,所以对当事人所进行的调查,即口述历史调查无疑成为了重要的调查手段之一。而且,由于时光的流逝,亲历那段历史的老人们已开始陆续地远离我们而去。这就使得这一调查的紧迫性愈益突出。
在此背景下,日本《海南岛近现代史研究会》的成立,其重要意义就显得更加突出。对此,我本人以及我身边的各位同仁无不感到欢欣鼓舞。作为曾经留学日本多年的归国学者,作为海南省历史文化研究基地的兼职研究人员,我本人更感欢欣鼓舞。在与日本学者加强交流,开展各种形式的共同研究之外,我愿意做两国学者之间交流的桥梁和纽带,为促进中日学者之间的各种形式的交流与合作做出自己的努力。
最后诚祝《海南岛近现代史研究会》的各位同仁能够取得更大的成就。
『海南島近現代史研究会』の創立集会が8月5日に大阪にて発足することを知り、たいへんうれしく思いますと同時に、はるか中国の海南島よりお祝いの意を申し上げます。
1939年2月11日に日本軍が海南島に上陸してから、6年半に渡る長年間において、日本占領軍は海南島の各民族の人民に対し残虐な統治を行い、海南島にある各種の自然資源を略奪し、海南島の人民に多大な災難をもたらしました。しかしながら、いろいろな原因によりここまで中日両国の研究者が、この時期の歴史事実についての科学的、緻密な、そして系統的な調査研究を行わないでいることはまことに残念に思っております。
うれしいことに、1998年以来、『紀州鉱山の真実を明らかにする会』の会員皆様は、13回にわたって、海南島で「朝鮮村」における朝鮮人虐殺事件や日本軍が海南島を侵略した時期に犯した各種の罪を詳しく調査し、多くの成果を挙げてきました。もちろん、これに対し、私は中国人研究者として、大きな励みにもなっております。幸いなことに、今年の四月に、『海南省歴史文化研究基地』はわが海南大学にて発足され、その重要な研究内容の一つは海南島に関する歴史研究であります。日本が海南島を侵略したこの時期の歴史研究に限って見ると、入手できる文献や資料が非常に少ないために、当事者に対する聞き取り調査、すなわち口述歴史調査は重要な研究手段の一つとなっております。しかも、時の経つにつれ、あの時期の歴史を経験した老人たちも相次いでこの世を去っていくという現状を考えてみると、調査の緊迫性はいっそう目立つようになっているといえます。
このようなことを背景にして、日本で『海南島近現代史研究会』を創設することはたいへん大きな意義があると思います。それに対し、私、そして周りの研究者たちは大きな喜びを感じております。日本に長年間留学していた学者として、また『海南省歴史文化研究基地』の一研究員として、私は日本の学者といろいろな形での共同研究を行いながら、中日両国研究者の交流の架け橋になり、それを促進するために自分の力を尽くしたいと思っております。
最後に、『海南島近現代史研究会』の皆様がより多くの成果を上げられることを心より期待しております。
朴菖煕さん
귀 연구회의 숭고하고 열정어린 활동으로 아시아태평양의 참된 평화와 인도주의 구현이 크게
진전 될
것입니다. "마쓰시로 대본영 지하호"의 진상조사에 관계하는 한사람으로서 해남도 근현
대사 연구회의
창립을 진심으로 축하 합니다.
貴研究会の崇高で熱情のこもった活動によって、アジア太平洋の真の平和と人道主義具現が大きく前進するでしょう。「マツシロ大本営地下壕」の真相調査に関係しているひとりとして、海南島近現代史研究会の創立をこころからお祝いします。
李泰永さん
国際教科書研究所長 中国精華大学中韓歴史文化研究所共同所長
해남도 근현대사 연구회 발족에 즈음하여
우리의 천진하고 한없이 착한 어린이들에게 어떻게 우리의 예전 새대 들이 2차대전 전에 또는 2차대전 중에 그토록 악랄한 짖(정신대 할머니들의 고통과
731부대의 생체실험 그리
고 인간이하의 취급을 받았 던 강제 노역자들의 주검 등등) 을 했는가를 가르칠 수 있느냐
고 말하는 자유주의 사관 연구회의 후지오 카 노부카스 (藤岡信勝)교수팀(소시민적 애국자들) 의 입장을 나는 충분히 이해합니다 그러나
"역사는 있는 그대로를 서술하는것" 이라고 믿고 처참했던 진실 규명과 과거 극복을 통한
"開明된 日本" 을
전세계에 알리려는 글로벌 시대 의 순수 사학도들(대국적인 애국) 아니 때벗은 일본 지식인들의 입장을 나는 더 잘 이해합
니다.
그간도 紀州鑛山의 강제 노역을 방증하려고 고생스러운 해남도 답사 작업을 수십차례 했고 또 생존자나 희생자 유족들을 찾아 남한의 방방곡곡을 수없이 찾아다닌 사또쇼우징(佐藤正
人) 선생과
김정미(金靜美) 선생의 천신만고에 한없는 사의를 표합니다.
나는 한국인 사학자입니다만 진실규명을 위한 그러한 열정과 일관된 의지가 훨신 부족합니
다. 부끄럽습니다.
이번에 발족되는 해남도 근현대사 연구회가 일본의 양심세력을 세계적으로 크게 부상시
키는 계기가 되고 또 이 연구회가 전세계 각국의
"시민연대" 와 잘 유대되는 계기가 되기를
진심으로 祝手 합니다
洪鍾nさん 沖縄研究所所長、沖縄学会長
海南島近現代史硏究會 創立集會를 眞心으로 祝賀하며 앞으로 日就月将하는 硏究會가 되도록 빌고 있습니다.
海南島近現代史研究会の創立集会を心からお祝いし、今後、ますます発展する研究会となることを願っています。
王中山さん
海南島近現代史研究会創立にたいし、お祝い申し上げます。
昔にあったことはもう改められないですが、過去の歴史に対し、公正的な態度で認識すれば、日本はもっと尊敬される国になります。
申載三さん 民団三重県伊賀支部団長
この度の海南島近現代史研究会の発会を、心からお祝い申し上げます。
と共に立ち上げに至るまでの皆様の努力に敬意と感謝を表します。
事実を隠そうと隠蔽工作がなされてから60余年、その跡を丹念にたどりながらの聞き取りや調査、検証、発掘、記録など、そこに費やされた関係者の多大な労力や費用や努力に深く感銘いたします。
皆様の仕事は海南島に生きる島民の告発を知らしめるだけではなく、そこに眠る朝鮮人、中国人死者の言葉をも伝えるものです。
我々民団は今、日本に暮らす在日韓国人の権益を擁護するのに忙しい日々を送っていますが、できることなら他郷で苦労なさった同胞死者の声や思いまでも汲み取った働きが望ましいはずです。
貴研究会の今後の発展や更なる真相究明に期待すると共に、一地方弱小事務所にすぎない民団伊賀支部に援助できることがありましたら、微力ですが尽力いたします。
8月5日の創立集会の成功を伊賀の地より祈願いたします。
太田昌国さん 現代企画室、民族問題研究
新しい会の創立に寄せて
この先、自分に何が出来るのか皆目わからず、不安な心を抱えていた青春の一時期、「自分が大事だと思うテーマについての研鑽を、五年、十年と続けるなら、必ず何事かが出来る」という趣旨の言葉を、当時愛読していた評論家・村上一郎が言っているのが、印象に残った。長じて、他人の仕事を見ていても、自分なりに関わってきたさまざまな活動を振り返ってみても、村上が語ったことばの意味が分かってきた。「馬齢を重ねる」という表現もあり、もちろん、年を経るだけではなく、内容と方法が伴っていなければならないのだが。
「追悼碑を建立する会」創立から18年、「紀州鉱山の真実を明らかにする会」創立から10年――私がその活動に注目してきた遠方の仲間たちが、今度は「海南島近現代史研究会」を創立するという。それこそ、5年、10年、15年――と、内容的に充実した積み重ねのうえに、今回の新たな方向性が模索されつつあることが、傍目にもわかる。
歴史研究の分野で言うなら、歴史を偽造することを任務だと考えているような者たちが書き散らした本や雑誌が世間には溢れている。アジア諸地域の人びととの協働・相互浸透(交通)・連帯なくしては成立しようもない「海南島近現代史研究」が、偽造する日本ナショナリスト派を一掃できるような調査・研究・責任追及の活動を展開するであろう今後の10年、15年の過程に注目していたい。
五十嵐彰さん
傷跡・土地痕跡(海南島近現代史研究会創立集会に寄せるメッセージとして)
人の体には、様々な傷跡がある。その人がたどって来た歩みの過程において、避け難く記されてきたものである。私の体にも、様々な傷がある。その傷を見る度に、傷を負った時の忘れがたい思い出・痛みが甦る。右の手首の火傷の跡は、右の足首にある7針縫った傷跡は、などなど。
人が暮らす土地にも、それぞれ土地の痕跡が残されている。昔の痕跡は、今まで<遺跡>と呼ばれてきた。今や<遺跡>は、大昔の事とは限らない。人間が残したあらゆる痕跡が<遺跡>なのである。そうした痕跡が残されるに至った経緯についても、様々な原因と経過がある。ある痕跡は、その土地に住む人々にとって誇るべきものであり、他の痕跡は忌むべき物であるという場合もある。その土地に住む人々が協力して、その土地で暮らしていくために必要不可欠なものとして作り上げた痕跡もあれば、呼んでもいないのに圧倒的な力を背景に有無を言わさず無理矢理作らされた痕跡もある。
私たちは、そうした傷跡を身に帯びて生きている。
私たちは、そうした土地痕跡の上で暮らしている。
地中に残されたあるいは一部が地上に現われている様々な痕跡が、どのような経緯で、誰によって、何時、何のために、どのようにして残されたのか。今は地中に埋没して見えない痕跡を、発掘という作業を通じてこうした疑問を明らかにするのが、考古学という学問の役割である。
発掘作業は、一人ではできない。多くの人の協力を得て、煩雑な準備作業を経て、ようやく地中に埋もれた痕跡に陽の光が当てられる。予想していたものが出てくるとは限らない。掘らなければ判らないことの方が、圧倒的に多い。掘って判ることよりも、掘っても判らないことの方が多いことがしばしばである。
何を明らかにしたいのか。何のために明らかにするのか。誰のために明らかにするのか。
海南島には、日本人によって残された様々な痕跡が、未だに人知れず地中に眠っている。それぞれが胸の痛くなるような経緯を持っている。それらを一つでも多く少しでも詳しく明らかにすることが必要である。
土地の痕跡が呼び起こす痛みは、その土地に住む人々と外から来た人々では、全く異なるだろう。体や土地に一度記された傷跡や痕跡を、完全に元に戻すことは出来ない。私たちに出来ることは傷跡を通じて、傷跡が記された事柄を正面から見据えることである。
海南島近現代史研究会のこれからに、期待する所以である。
坂口禎彦さん 海南島戦時「性奴隷」被害賠償請求事件弁護団事務局長
海南島近現代史研究会の創立おめでとうございます。
中国海南島は、現在では東洋のハワイと称され、国際的観光地として脚光を浴びています。
その海南島は、わずか70年前には、鉱物資源等を支配しようとした日本軍が占領し掠奪、虐殺の限りを尽くしました。
なかでも強制連行された女性が海南島内外から集められ性奴隷として扱われたことは、被害者の方にとっては筆舌に尽くしがたいものであります。この悲惨な被害事実についても次第に明らかにされつつあります。
私ども海南島戦時性奴隷被害賠償請求事件弁護団では、徹底した事実に基づき加害の事実を明らかにし、日本が二度と侵略戦争に手を染めることないように歴史に残すことが必要です。
アメリカ下院では外交委員会での「慰安婦」決議を受け、今月末にも本会議で決議されることとなっています。国際的に「慰安婦」政策が非難される中、ただ日本だけが事実から目をそらし、事実を病みに葬り去ろうとしていることは許されるものではありません。
その意味で海南島近現代史研究会が創立されることは、事実を明らかにする上で大きな力となると信じています。
貴会の発展を期待し創立集会が成功するよう連帯の挨拶をお送りします。
ハイナンNET(中国海南島戦時性暴力被害者への謝罪と賠償を求めるネットワーク)一同
この度は、海南島近現代史研究会創立おめでとうございます。皆様の日々のご活躍を拝見し、励まされる事、示唆を受けることの連続ですが、記念すべき創立集会に呼んで頂けた事を、嬉しく思っています。
私たちハイナンNETは、2005年に活動を始めて以来、海南島における戦時性暴力の被害者、とくに日本政府に対して謝罪と損害賠償を求める裁判を起こしている原告の方々を中心に裁判支援を行ってきました。ハイナンNET創立時には、紀州鉱山の真実を明らかにする会の皆様からは、本当に多くのアドバイスやご協力を頂き、短期間ながらも紆余曲折を経て、なんとか灯火を消さずにやってきています。
現在は、原告の方々の来日時の支援にとどまらず、海南島に赴いて、原告の方との交流を図ったり、学生中心に勉強会を開いたり、また戦時中に海南島に駐屯していた元日本兵の方々への聞き取り、さらには自分達が吸収したことをアウトプットするべく、各大学への出張授業などを始めています。これらを通じて、戦時性暴力の実態とはなんであったのかを勉強している最中です。
今後は、海南島のこうした戦時性暴力被害の問題だけでなく、海南島独自のさまざまな被害、植民地政策との関連、そして中国側、被抑圧者側からの抵抗の歴史などを含め、より包括的に勉強していこうと思っています。皆様の調査・研究の一助になることができれば幸いです。
これから研究会の前途を期待しております。
村岡到さん 『もうひとつの世界へ』編集長
貴重な努力への敬意
海南島近現代史研究会の発足にあたり、連帯の挨拶を送ります。
第二次大戦において日本軍が海南島でも残虐非道な蛮行をくりかえしていたこと、しかもそのことが明らかにされることなく闇に葬られていたことを、私は、斉藤日出治さんによって教えられました。
斉藤さんには、私たちが作っている『もうひとつの世界へ』の編集委員を引き受けていただき、その第2号に紀州鉱山の真実を明らかにする会の活動を紹介していただきました。第4号には「海南島に残された日本の侵略の爪痕」を執筆していただき、今度発行する第10号にも写真集『日本の海南島侵略と抗日反日闘争』の案内を一筆していただきました。
世界中で戦争がつづき、憲法改悪の策動も強まっている時代に、戦争と侵略の歴史を直視することは非常に大切だと考えています。
その史実を掘り起こし、記録し、伝承してゆく努力はとても貴重です。残念ながら、そういう地道な作業はごく少数の人たちの忍耐づよい努力によってのみ遂行されます。
あなた方の研究と活動が実りあるものとなるよう、心から願っています。
稲森千代子さん
海南島での日本軍による住民虐殺や残虐な行為について話を聞いているうちに「もう、これ以上やめて!」と。この気持ちは単に残虐行為の数々を聞きたくないと言うのではない。この聞くに堪えない行為をした人たちが自分と同じ日本人だということに、やりきれなさを感じる。と同時にあまりにも今まで自分が無関心だったことを思い知らされた。このことから今、私に出来ることは、まず知ることです。知れば痛みが分かるし正しい判断も出来る。そこで3年前に買って一度目を通した本も読み直しました。そのほかにも、新聞等で歴史認識に関する記事を読み取ることによって、実態をより広い視点から知ることが出来ると思う。そして自分が知りえたことを、一人でも多くの友人などに話していきたいと思う。
山崎知子さん
海南島近現代史研究会発足に向けて
このビデオを初めて見た時の衝撃は忘れられない。
戦争中、日本軍はひどいことをしていたと、遠い過去の出来事として知識として分かったつもりでいた。あの映像で、現地の人達から証言されると、昨日のことのように、恐ろしくおぞましく成すすべも無く涙が止まらなかった。
今、経済的に発展した日本社会の中で、それなりに平穏に暮らしている自分たちの生活が、実は彼らの、彼女たちの、多くのアジアの人達の、涙、怒り、恨み、命の上に成り立っているのかと思うと、私自身何かをしたわけでないのに、罪悪感でやり切れない思いがした。
日本政府は過去を反省し、中国や韓国、他の国に対して国家賠償は終っていると言っても、現に海南島では遺骨は発掘もされず放置され、当時の被害者たちが本国政府からも、加害者、加害国からもみすてられている状況である。
何をすればいいのか?何ができるのか?何からはじめればいいのか?
21世紀は二度と侵略や戦争の起こらない社会にするためにも、過去に向き合って、してきたことの後始末を一つ一つする中で、いやになるほど、懲りるほどする中で、罪を悔い、償うことの中で、被害者、被害国民からの信頼を得ることができるのではないかと思う。真のグローバルな共生社会をめざして、この会の活動がアリの一穴になることを願って、私のできることで参加したいと思います。
そしてこれまで長い歳月を苦労してこつこつと資料、証言を集められ、この貴重なビデオを制作された”紀州鉱山の真実を明らかにする会”の方々に敬意を表します。
乾征子さん
あの先の戦時下「日本」は「日本軍」はアジアで何をしたのか。
次々に明らかにされている今、又もや衝撃を受けました。
「海南島侵略」の事実を知り「私」は、私はどのような国に生まれ、育ち、そして今、どのような歴史を引き受けている人間なのかを問われ、只々恐れおののくばかりです。
しかも、これらは国家の責任で明らかにされつつあるのではなく、心ある民間人によって明らかにされつつあるという現実を知り、私も今後は傍観者には決してなれないなと心底思いました。
私、これからも日本人として生きて行くのですから、その国の「きのう」「きょう」の姿をはっきりと知りたいのです。国がそれらを教えないのならば、自らの知恵と力で知り得る民衆のるつぼに身をおかねばならないなと強く思い、貴会のあらゆる訴状、訴訟を支援します。
ささやかな支援ではありますが、一人でも多くの日本人に、また外国人にこの事実を知らせ、支援する力になるように働きたいと希望します。