曾啓生さん(1934年生)
　「南茂に住んでいたが、日本軍が来たので山の中に逃げた。食べ物がなかった。
　しばらくして、ときどき山を降り、食べ物をもらって食べることもあった。
　昔のことをあまり聞かないでほしい。つらかったことを思い出さなければならないから」。 　

陳志忠さん(1933年生)
　「むかしは、ここから20キロほど離れたところに住んでいた。
　日本兵がたくさん村にはいって来て、村人100人あまりをむりやり南橋につれていった。男も女も子どもも。
　つかまってから南橋まで2日間、歩かされた。家族ぐるみで。
　日本の武田公司で働かされた。日本兵につかまって日本の会社で働かされたのだ。
毎月10元ほどもらった。軍事手票だった。
　日本軍がいなくなったら、なんの価値もなくなった。
　南橋で、日本兵が、共産党だといって男の人の首を切って殺すのを見た。30歳くらいで、ボロボロの服を着ていた。
　酒に酔った日本兵が女性に乱暴した。
　吊羅山村の女性がふたり南橋から陵水につれていかれた｡一人は日本兵の子どもを妊娠したが、腹を日本兵にふみつけられて死産した。
　そのあと南橋にもどされてきた。その人は、いま、陵水で暮らしている。わたしの親戚だ」。 　

陳秀深さん(1933年生)

　「子どものとき、逃げようとして日本兵に銃で撃たれた。2発撃たれた。
　あごと右肩。2発とも弾が突き抜けた。口と肩から血がふきだした。いまも傷跡が残っている。
　それからずっといまも口を大きくあけられないので、うまくしゃべれない」。

　陳芙香さん

「日本軍が来たので、山の中に逃げた。
　子どもだったので、ときどき山をおりて、きゅうりなどをもって1日あるいて陵水まで行き、道端で売って、帰りに塩を買って戻った。
　陵水には日本兵がたくさんいた。恐ろしかった」。

　陳金花さん(1935年生)

姉ふたりを日本兵に殺された。

　李玉金さん(1927年生)

　「陵水につれていかれて働かされた。 　日本兵が人を殺すところを見た」。

�ｹ春英さん(1921年生)

「家族全員が、日本軍に陵水に連れて行かされ働かされた。
　父は病気がちになり、働かないといって殴られて殺された。
　母もまもなく病死し、弟も7歳の時に餓死した。
わたしは、父の弟に面倒をみてもらった」。